レストランで待つ

ウチの家族はけっこう気が短い。特に男性陣は「食べ物屋で待つ」ということが嫌いだ。
自称「今は歳を取って丸くなった」父も、昔はアイス屋の「バイトの手際が悪い(アイスを丸く掬うのに手間取っていた)」と苛立ち、レストランの「お土産(食事中に注文して帰りに持って帰る料理)が遅い」と怒った。ちなみに後者は謝る責任者を振り切って帰宅。確かにかなり待たされたが、今思うとちょっと大人気ない(苦笑)生来の短気さと「早く食べたい」などの食に対する執着(父は食いしん坊)が相乗効果を齎す。そんなわけで、多少「丸く」なった現在も、彼はレストランで待つの嫌いだ。
対して兄は、本当にこの父から?というほど食に対する執着が薄い。「しかたないから食べる」が彼の基本スタンスで、放っておけば簡単に栄養不足になりそうだ。曰く「空腹はまず我慢。ピークを過ぎればあまり感じなくなるし」とのこと。それでも食べなければいけないなら、コンビニ弁当で十分。わざわざ時間をかけて料理を作るとか食べに行くことは「面倒。食事ごときにそんな時間をかけたくない」のだそうな。それに加えて更に待つなどとは…特に用事も無く急いでもいない、家にいたってごろごろしてるだけの日でも、彼にとってレストランで待つことはとても無駄かつ我慢しがたいことらしい。そんなわけで彼もまたレストランで待つのは嫌いだ。
今日も彼らの主張を容れ、空いている時間を狙うべく夕飯には早い時刻にステーキハウスへ向かった。が、以外に店は盛況。とたんに「4組も待ってる」「どのテーブルもまだ終わりそうに無い」「家族連れは時間がかかりそうだ」などとぶつぶつ言い、他の店へ行こうと言い出した。直近の店は我が家を越えて反対側で、味がイマイチ+高いのに。しかしここのハンバーグが好物の私(しかも矯正中なので食べられるモノ(噛み易さなど)がある程度限られる)の主張が通りステーキハウスで待つことに。
待ち時間、5分ごとに「もっと早く来るべきだった」「遅く来れば空いている頃だったかも」「あのテーブルはまだ食べ終わらないぞ」などなどぶつぶつ言う彼ら(主に父)。結局、それに苛ついた私から「そんなぐらいでがたがた言うな*1」の一言が出た頃、ようやく席に通された。この間30分強。
やっぱり私も短気一家の一人なんだ、としみじみ感じる秋の夜。

><

><

*1:普段はこんなに言葉遣い悪くないです!おそらくここ数日読んでいるまんが(『今日から俺は!!』2004.11.1の日記参照)のせい…