『のだめカンタービレ』

のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))

のだめカンタービレ(1) (講談社コミックスキス (368巻))

ずっと気にしつつも我慢していた作品。が、「これ以上先が出たらもう買う気が起きなくなる」と決心、大学3年頃購入。爆笑。
「のだめぐみ」こと、「のだめ」が主人公。片付けられない女兼食い意地の張った女兼不思議セイブツ(魚類)*1のだめだが、ピアノはスゴイ。「ゴミの中で美しく響くピアノ・ソナタ(1巻より)」という一文が彼女を端的に表している。
ぎゃぼー」等の奇声とギャグな言動に埋もれながらも確かに輝くのだめの才能を見守る(?)、指揮者志望の「俺様」千秋との掛け合いも面白い。「俺はまともな生活を」と思いつつも、いつの間にやらのだめに巻き込まれていく千秋。性格と才能を補完しあって成長していく二人。その他にも、魅力的なキャラが盛りだくさん。「打楽器の女王」(男)の真澄ちゃんとか。しかし、閉所恐怖症で打楽器…。いつも大きい楽器に埋もれ、楽器の保管やパート練のために狭い部屋へ隔離されがちなこのパートでは辛かろう。。まぁ「彼女」の場合、愛のためならなんとでもなりそうだが(笑)
さらっと読めて、ぱっと見は単なるギャグまんがにも思えるが、実は音楽と人間性の成長の物語。クラシック好きでもそうでなくても面白いが、クラシックに限らず、楽器をやる楽しさを知っている人間には更に面白い。
しかし、もじゃもじゃ組曲…誰かあのイメージで作ってくれないかなぁ。。(笑)

*1:本文中で「よく魚類って言われる」と言っている